パソコンでもってデータ処理をするということは、
必要とされる指定データ項目をそれぞれ正確に入力して、
定められた目的に向かって正しく処理が行われ、
その処理結果が適正に表示される、という一連の流れを実現することである。
その観点から見ると、先ず正確なデータ入力のために、、
TBasicでは、この入力作業に豊富な手段が準備されていることが直ぐに分かる。
Input文では、入力すべきデータをガイダンスするべき項目内容がガイダンスでき、
入力データを入力時に取り違えるという誤りをかなりの確率で抑止される。
InputBox文だと、前回入力したデータと同一のデータを前以て準備され、
確認さえすればそのまま入力されるから、同じデータを再度入力するという二度手間が省ける。
LineInput文を使うと、シラブル単位ではなく一行そのままに入力可能だから、
個々の単位句を入力した後にそれらを結合させて一行文字列に仕立て上げるという作業が要らない。
かつてのBasic言語処理系でLocate文を多用したのは、
先ず入力すべきデータ項目を表示させて、
その右横で必要なデータ入力を行うという手順だったからなのだが、
TBasicでは、いっそう効率的に間違いのないデータ入力が可能になっている。
データ入力に際して、一文字入力を可能とするInput$(1)が用意されている意義が大きい。
先ず、文字列の一文字ごとに格納できる配列を準備し、
Input$(1)で入力した一文字を順次その配列に格納していく。
この配列を操作することで、文字の挿入や取り出し、部分削除や並べ替えなど、自由に操作できる。
もちろん、TBasicでは文字列操作のための関数は充分に組み込まれているのだが、
普通にはそれらを活用することで問題はほとんど解決されるものなのだが、
明示的・自覚的に、文字列を配列に置き換えるという作業はかなりな有効性をもたらすと考える。
(他の高級言語でも、文字列変数と配列変数との「置き換え」は、むしろ「原則」とされているようだ)
Input文やInputBox文、LineInput文、Input$(1)文で入力されたデータを、
一覧表示する必要はある。
例えば、20~30項目の入力データを一覧表示させようとする場合、
コントロール画面を使って表示させると分かり易い。
CLabei(n).Textでデータ項目名を示し、
CTextBox(n),Textで、当該のデータ内容を表示させる。
必要があれば、CTextBox(n),Textの内容を置き換える(訂正する)ということが可能となる。
入力されているデータを一覧表示させるという場合、
実行画面上で、Print文でずらずらと表示させるとすれば単純なのだが、
表示されたデータに誤りがある場合、その場で訂正できるようにしておかないといけない。
データ入力を如何にスムースに行えるかの見通しが立てられてやっと、
プログラミングを始めることができる。
(この項、もう少し続きます)